9-1 個人情報保護法

あなたの名前、住所、電話番号、メールアドレス——これらは、あなた自身の「断片」です。一つひとつはただの文字列に見えても、組み合わさったとき、それはあなたという人間を特定し、追跡し、時に傷つける力を持ちます。

哲学者ハンナ・アーレントは、「プライバシーとは、自分の一部を世界から隠しておける権利だ」と語りました。人間が社会の中で自由に生きるためには、すべてをさらけ出さない権利——「見られない自由」が必要だということです。

個人情報保護法は、その「見られない自由」を、デジタルの時代に守るために生まれた法律です。
AIがデータを大量に収集・分析できるようになった今、この法律の意味はかつてないほど重くなっています。

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