うつ病のかた、食欲が落ちこんで、しんどくなること、ありませんか?
わたしは覿面に、物がぜんぜん食べられなくなる。
それで、体重が激減し、尿ケトン体の数値に異常(+++)が出て、入院…というのが、お決まりのコース。
これを打破したく、都子さんが色々と工夫してくれます。
そのなかで、印象的だった食べ物。それは、『角煮まん』です。
懐かしい味、角煮まん
角煮まん。
長崎のおみやげで有名ですね。
もとは長崎の卓袱料理(しっぽくりょうり)という、伝統的なコース料理の中の一品。ぶたの角煮を、白いまんじゅうの生地で挟んだ物です。
るかは長崎出身なので、角煮まん、小さい頃から慣れ親しんでおりました。
都子さんは、故郷の味ならば少しは食べられるのでは?と思い、買ってくれたのでした。優しい。
「全部食べようと頑張らなくていい。残りは私が食べるから、一口でもいい、食べてみない?」
いちばん有り難い言葉を添えて、ほかほかの角煮まんを持たせてくれる都子さん。
相変わらず食べる気がしない、起きあがるのも怠い…と思いながらも、どうにか身を起こし、角煮まんを手に取ってみます。
料理の匂いでも気分が悪くなりがちなので、おそるおそるだったのですが。
気持ち悪くならない!
一口だけでもいい、って言ってくれてる。なら、一口だけでも。
まんじゅう生地はふわふわで、仄かに甘くて。
角煮はとろとろで、あまっじょっぱい。
おいしい!
そして、懐かしい。
わたしが好きな味に「あまじょっぱい」があります。
ポテトチップのしあわせバター味とか。バターにはちみつをかけたトーストとか。
「甘い」+「しょっぱい」味が好き。
角煮まんは、まさにそれ。
それから、食感も良かった。
うつ病の時って、とにかく怠い。咀嚼するのもかったるい。
でも、角煮まんは、ふわふわの生地と、とろとろのお肉で、「嚙む」作業をサボれる!
おかげで、食欲激減してるわたしでも、一口、二口……三分の一くらいは、食べることができました。すごい快挙!
タンパク質って大事なんだな、とも思いました。
角煮まんを食べると、ちょっと元気になったのです。
それまで、プリンとか、菓子パンとか、食べやすい物を囓っていたのですが、それとは明らかに違って。なんか、元気になった!と感じたのです。
お肉、大事。
食べられるものを、食べる
故郷で慣れ親しんだ食べ物、好きな味と楽な食感、なにより大好きな恋人が「少しでも食べれるように」とそれを選んで買ってきてくれたこと。
むりに口にご飯を詰めこむ……なんてことをしないでも。
その時「食べられる」物を食べる。
味はもちろん、懐かしさや、自分を思いやってくれる人の気持ちも、「食べられる」きっかけになるのだなあと思いました。
お肉を食べて、ちょっと元気になったら、また別の物を食べる気力も出てくる。
どんなきっかけでもいい、とにかく食べられる物を食べる。それが食思不振の、回復の近道になるのではないでしょうか。
食思不振で苦しんでいる方の、ヒントになればうれしいです。
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角煮まんも気軽にお取り寄せできるので、ぜひ!
食べたいときにレンチンですぐ食べられる、我が家の常連ストック品になりました。
ほかにも、九州のおいしい物がたくさん紹介されているので、のぞいてみるの、おすすめです!
九州の食べもんは、なんでんおいしかよ!