ラブラブカップルを自称しているわたしたち。
めったにけんかしないんですが、偶にもめることがあります。
今回もめたのは、洗濯物を干す場面。
自分のだからテキトーでいいや、と雑に干したら、すかさず都子さんがきれいになおしてくれました。
「るかさあ、もっときれいに干せるでしょ」「ごめん、ありがとう」「私はるかに豊かな生活をしてほしい」「……今わたし豊かだったのに」「どういう意味?」「ぱぱっと干して、冷房の効いた部屋にさっさと戻る豊かさ」
だんだん空気がギスギスしてくる。
「……干すの楽しくないなら、干さなくていいって言ってるでしょ。イヤイヤ手伝われたくない」
お料理もお掃除も、都子さんがやってくれる。
わたしを甘やかすのが生きがいと言う、都子さんに甘えてばかり。
でも、都子さんはお仕事で疲れている。
都子さんを癒したい! 家事を手伝いたい!
なのに、だけど家事が嫌いなので……イヤイヤやることになる。
それがばれると、都子さんに怒られる。
都子さんを癒したい。都子さんに少しでもらくをしてもらいたい。
その気持ちがうそだというわけじゃないけれど。
やっぱり、嫌われたくないから、良く見られたいから、家事をしているんだと思う。
自分で自分が嫌いだなあ、としょんぼりします。
ギスギスした空気は、そのあと一緒にゲームの配信を観て、盛りあがり、いなくなりました。
とあるゲームの大会があっていて、推しYouTuberがとっても良い試合をしていたのです。
二人で応援に熱を入れ、勝った時にはハイタッチをして喜びました。
ギスギス空気、もういない!
一緒に暮らしはじめた頃は、三日とか一週間とか引き摺っていたのにね。
たまに時々、けんかする。
けれどすぐに仲直りできるから、けんかもできるのだなあと思います。
